このような人向けにHDVが連動を目指している指数について解説します。
モーニングスター配当フォーカス指数に連動
HDVはモーニングスター配当フォーカス指数への連動を目指したETFです。
モーニングスター配当フォーカス指数とは?
モーニングスター配当フォーカス指数は、モーニングスターインクという株式評価会社が示している指数で、米国を拠点とする高利回り適格配当銘柄のうち、品質と財務の健全性に優れた企業をスクリーニングした銘柄に連動するように設計されています。
指数の開始は2010年1月10日、バックテストは2005年6月17日から計算されています。
ティッカーは「MDYFT」です。
スマホアプリの「Investing.com」で検索するとチャートを確認できます。
指数の詳細は、ホームページで確認できます。
モーニングスター配当フォーカス指数(Morningstar Dividend Yield Focus Index)
指数選定基準
選定基準は以下3点です。
簡単にいうと、しっかり配当が出せて、事業の競争優位性があり、財務体質がよい企業を選ぶ、ということです。
Economic Moat™(事業の競争優位性)
経済堀(長期にわたって平均以上の資本収益率を得ることができる構造的な競争優位性)がある企業であることを測る指標です。
Uncertainty Rating(不確実性評価)
営業および財務レバレッジ、経済全体に対する売上感度、製品の集中度、価格決定力、その他の企業固有の要因に基づいて、企業価値を推定しています。
ポートフォリオの組み換え
モーニングスター配当フォーカス指数は、75銘柄を選定しており、ポートフォリオの組み換えも行っています。
指数は四半期ごとに組み換えされ、3 月、6 月、9 月の第 3 金曜日の営業終了後に実施されます。
再構成およびリバランスに使用される市場データは、2月、5月、8月、11月の最終取引日時点のものです。
HDVも合わせるように3か月ごとにポートフォリオを組み換えています。
構成銘柄の特性
指数の構成銘柄の特性は次の通りとなります。(2022年3月31日時点)
主には、高配当の大型バリュー株がメインとなります。
財務健全性と高配当を選択すると事業を長年継続している企業が中心となっています。
①スタイル
財務健全性が高いバリュー株に寄っています。
②配当
指数方針の高配当が選ばれています。
③モメンタム
幅が広いですが、直近は注目されている銘柄が増えています。
ヘルスケア、エネルギーセクターが注目されている要因と思われます。
④クオリティ
事業の成長性や健全性は低めです。
グロース株と比較すると事業成長より安定性の高い企業が多いと考えられます。
⑤ボラティリティ
株価の変動幅は低いです。
⑥市場流動性
市場での取引による資金の動きは低いです。
頻繁な売買よりも長期保有される傾向がありそうです。
⑦サイズ
中型から大型株が中心です。
上位組み入れ銘柄は米国高配当を見ているとよく目にする銘柄が多いです。
マックスドローダウン
マックスドローダウンは▲26.09%で、コロナショックのタイミングです。
他の指数が30%を超える下落をしているので、下落時でもホールドしやすいと言えます。
まとめ
モーニングスター配当フォーカス指数は、モーニングスターインクという株式評価会社が示している指数
①配当が適格所得であること
②不動産投資信託は除く
③モーニングスター品質による選定
指数に選択されている銘柄は、高配当の大型バリュー株がメイン
ETFは分散投資してくれているため、安心して保有できます。
投資先の内容をよく理解することで、下落に転じた時でもろうばい売りを防げますので、長期投資の参考にしてみてください。