FIRE(セミリタイア)に興味があっても、本当に自分に向いているかどうか体験してみないとわからないですよね?
私は、2024年に子供が生まれたため1か月間の育児休業取得、その後の転職をきっかけとした2か月間の有休消化期間を得ることができました。
将来的にFIREを目指しているため、ちょうど疑似FIREができたと思っているので、体験談を記します。
疑似FIRE生活とは?
私が考える疑似FIREとは、一時的に仕事(いわゆるサラリーマンとして企業に雇用されている本業)から解放されている状態で、自分の自由に生活することができることと定義します。
本来であれば、FIREは資産形成が目標金額に達成した後に進みますが、疑似FIREは資産形成途中でも何かのきっかけで一時的にFIRE生活を体験できるのでよい時間だと思います。
よくFIRE界隈では、FIREして2か月程でFIRE生活に飽きたという意見や、昨年はFIRE卒業という言葉も流行りました。そのため、FIREにも向き不向きがあると思われますので、自分も将来のFIREに向けてどのような準備をすべきなのか整理したいと思います。
育児休業期間の生活
子供が生まれてすぐに1か月間の育児休業期間を取得しました。
出産予定日通りに生まれてくれたので休暇が取りやすかったです。
育休期間に入るにあたり、仕事は部署のメンバーに簡単な引継ぎをさせて頂いたことと、忙しい時期ではなかったので休業中に仕事のことを気にすることなく過ごすことができたことは幸いでした。
育休期間中は、妻の体調の回復期間とするため家事全般を担い、子供のお世話も一緒にしていました。
栄養のある食事を作り、合間に子供のミルクやおむつ替え等をしていると毎日があっという間に過ぎ去ったことを覚えています。
朝は5時~6時くらいに子供が起きるのでミルクをあげて、合わせてその時間帯には私も起床して一日をスタートさせていました。
毎日早起きができていたので、子供のおかげで毎日リズムの取れた生活ができていたと思います。
日中は、料理、食器洗い、洗濯、掃除とずっと家事をしていました。
子供は夜中も2~3時間おきに泣いてミルクを欲するので、妻か私のどちらかが起きてミルクをあげていましたので、夫婦ともに寝不足状態だったことが今では懐かしいですね。
毎日バタバタの生活をしていたため、疑似FIREとしての自由なことをして過ごすということは体験できていなかったと思います。この時期は、”仕事からの解放”ということがメインの体験となりました。
勤務していたころと比べると違ったことは、通勤がないことで体力的に疲れず通勤ストレスがないということです。また、仕事のことを考えているプレッシャーやストレスがないため、睡眠時間が短くても朝スッキリ起きれていました。
早く起きることが、”やらないといけないこと”ではなく、”やりたいことができる”と思えていたことがそうさせたのだと思います。
2週間ほど経ってからは、朝暗いうちに起床して子供のミルクをあげて寝かせた後、副業に必要なオンライン講座を受講するために朝活をしていました。
2週間ほどすると、家事、育児以外の頭の使い方を欲するようになっていました。
自分の好きなことに時間を使えることがうれしく感じていたことを覚えています。
育児休業期間を終えて、仕事に復帰したときには、毎日残業が続いたので体力的にきつかったことを覚えています。
有休消化期間の生活
転職をきっかけとして約2か月間の有休消化期間を得ました。
子育ても軌道に乗っているので、以前の休暇とは違った良さがあります。
なお、9月末まで休暇となるため、もう少しでこの生活も終わってしまいますので、残りの疑似FIRE生活を楽しんでいます。
有休消化期間~前半~
前半1か月は自由に過ごしました。
家族で何度か旅行に行き休日や時間を気にすることなく時間にゆとりをもった旅行ができました。
0歳児の子供がいると予定通りの旅程をこなすことができないため、時間を気にしなくてよいことは心の平穏につながりました。
もし、仕事をしながらの土日に詰め込んだ予定の旅行だと、遊びに行っているのに時間に追われてストレスが高かったことが容易に想像できます。
よく聞く話ではありますが、疑似FIREでは平日にも旅行にいけることが良さの一つですね。
1か月間を仕事から解放された状態で過ごし、空いた時間は次の仕事に関する書籍を読むなど情報収集に努め、子供が寝た後にはAmazonprimeやYouTubeで見たかったアニメを観漁りました。
仕事を完全にやめるわけではなく、次の仕事も2か月後に始まるためそれまでの情報のインプットは欠かせません。ですが、差し迫っているわけでもなく、誰かから指示されているわけでもないので、自分で決めて行う学習はやりがいがあります。
有休消化期間~後半~
後半1か月は、妻が仕事復帰し、子供が保育園に登園を開始したことで生活が一変しました。子供の保育園の”慣らし保育”に私が連れて行っていましたので、子供につきっきり状態です。
それまで分担していた家事は、妻の負担を減らすためほぼ私が担うようになり、一人で家事をこなすことの負担を感じました。
料理を作ることは好きなのですが、毎日になると飽きも出てきます。世の中の家族のために毎日料理をしている人に尊敬の意を表します。
2週間ほどして慣らし保育が進むと、9時頃に預けて16時頃までは自由な時間が過ごせるようになりました。
もちろん、妻も家にいないため掃除、洗濯、夕飯の支度、等はこの時間内に済ませますが、それ以外の時間は何をしていてもよいです。ようやく日中だけでも自由な時間を獲得できた気持ちになりました。
今まで子供もいる状態でずっと時間の合間を見つけて何かをしていましたが、日中に6時間程の時間ができると、なぜか仕事のようにその日のタスクを決めてこなしていきたいという思いが出てきました。
せっかく得た自由な時間をぼーっと過ごしてもよいものの、毎日何か達成していかないと物足りなさを感じてしまう性格のようです。
振り返ってみると、学生時代に部活動の顧問の先生から”現状維持は後退していることと同じだ”、と教えられていたので、何か毎日取り組みたい意識がついていたのかもしれません。
長期の休日に入ってから、数日は動画ばかりみて何もしていない日々がありましたが、コンテンツを消費するだけよりも、コンテンツを作り発信して、その反応が返ってくることの方が面白いと思っています。
そのため、休日の残り日数は少なくなるなかこの記事も書こうと思い立ちました。
疑似FIRE生活のメリットデメリット
メリット
疑似FIRE生活のメリットは、次の内容です。
①FIREした後に自分がどう感じるかがわかる
私の場合は、しばらく休むと何か仕事や副業をしたくなるということがわかりました。毎日何かをしていないともったいないと感じてしまうので、資産形成が完了しても完全FIREではなく当初の予定通りサイドFIREに移行したいと思います。
②遊びや休暇を取ることで仕事がしたくなる
遊んでばかりでもその内やりたいことがなくなってくるので、仕事がしたいと思えるようになりました。
学生の時に、部活動でケガをして練習ができない期間があると練習したくなる現象と同じだと思います。
③日頃平日にやらないといけないタスクを処理できる(役所の手続きなど)
パスポートの更新や、銀行の手続きなど平日に対応が必要なことが処理できたことは心の安定につながります。
デメリット
疑似FIRE生活のデメリットは、次の内容です。
①積極的に人に合わないと社会との関りが持てない
副業の関係でオンラインの打合せがあるため社会的に繋がりを保つことができました。
そのような機会がなければスーパーのレジ担当者と会話するくらいしか家族以外の会話がないと思うと、会話できなくなるのではないかと不安になります。
疑似FIRE生活はメリットの方が多く、デメリットは他には感じませんでした。
疑似FIREをすることで仕事をすることも楽しみに感じれるようになってきたので、仕事が嫌になっている人は一度長期休暇が取れる状態を目指して疑似FIREしてみるのはどうでしょうか。
自分にFIRE生活はできそうか?
結論、FIRE生活はできそうです。
ただし、繰り返しになりますが、目標や社会との繋がりがなければとても暇な毎日になってしまうと今回感じました。
長期休暇に入る前に、2か月間の目標ややりたいことを洗い出して取り組んできました。8割ほどのやりたいことは完了して、残っていることは追加の読書や、終わりがない英語学習が残っています。
それでも毎日やりたいことが増えていくので、時間はいくらあっても足りないと思っています。
貴重な自分の時間なので、今後仕事を再開しても、自分がやりたいことを会社を使って実現させるという気持ちで仕事をしたいと意気込んでいます。会社の中の自分ではなく、自分がやりたいことの中の一つの手段として会社での仕事があるという考え方です。その必要性がなくなったときが、退職して独立するタイミングになります。
私はサイドFIREを目指していますので、考え方は間違っていなかったということが今回検証することができました。
急にサイドFIREになると何から手を付ければよいか迷ってしまいそうなので、しっかりと自分の事業を本業の傍ら構築して万全の体制を整えようと思います。
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